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「限られた敷地内にできる限り広い居住空間を作りたい」そんな方々に人気の地下室。地下室の活用方法は、居住スペースや収納だけにとどまりません。
ここでは、注文住宅に地下室を設けるメリットや注文住宅に採用される地下室の種類、設置時の注意点をご紹介します。
注文住宅に地下室を設けると、どのようなことができるのでしょうか。まずは、地下室の魅力について知っておきましょう。
地下室の空間を大きく取り、プロジェクターやスクリーンを設置すれば、いつでも大画面で映像を楽しめるシアタールームとして活用できます。テレビで見る映画はどうしてもスケール感が足りないと感じている方にぴったりです。
地下室は地上階よりも窓や扉が少なく防音性にすぐれているため、音漏れなどの心配をせずにいつでも映画を鑑賞できます。
地下室は、土の圧力に耐えるためにRC造で頑丈につくられるのが一般的です。周りが地面に囲まれているため、耐久性が高い上に音漏れも防ぐ役割を果たします。周囲の雑音も聞こえにくいため、楽器の演奏を楽しむサウンドルームやカラオケルームにもおすすめです。
もともと防音性にすぐれているため、追加で防音設備を設ける際にも地上階より低コストで設置できる傾向にあります。
地下室は周囲が壁で覆われているため、プライバシーを確保しやすい利点があります。
アートや創作活動など、周りの目を気にせず趣味を楽しみたい方々に人気です。外部からの視線がなく静かな環境なので、集中力が求められるスポーツを行う場としても適しています。ゴルフ練習やトレーニングジムなど、さまざまな趣味やスポーツを楽しめます。
趣味やスポーツを楽しめるだけではありません。地下室は、災害時にシェルターとしての役割も果たします。想像したくはありませんが、海外では核の脅威に備えて住宅にシェルターの設置を義務付けている国もあるほどです。
地下室があれば、万が一の有事には避難施設として利用できますし、非常食や災害用グッズを備蓄しておけば、災害時にライフラインが絶たれてしまった際にも安心です。
注文住宅に用いられる地下室の種類は、主に以下の3つです。それぞれの特徴をご紹介します。
部屋が丸ごと地下に埋まっているタイプの地下室です。壁が地面に覆われておりコンクリートで固められているため、防音性に優れている他プライバシーを確保しやすいメリットがあります。
一方で、窓がないため採光ができず空間が暗くなりがちです。窓からの通風も行えないことから、十分な換気対策が求められます。
半地下タイプの地下室とは、建物の一部は地上にあるものの、一部は地下になっているタイプです。傾斜地や起伏のある土地など、土地の形状に合わせた家によく見られます。
地上部分から採光ができるため、全地下タイプと比べて明るくなります。湿気がこもりにくく通風もしやすいことから、リビングや寝室などの居住スペースとしても活用しやすいのが特徴です。
地下部分となる部屋の周囲に「空堀」とも呼ばれる外部スペースを設置した地下室です。ドライエリア部分は地上とつながっているため、一見すると庭やバルコニーのような役割を果たします。地下室でありながら採光や通風ができるため、居住スペースとして活用しやすいのがメリットです。
ただし、ドライエリア部分に雨水が溜まりやすくなるため、排水設備を整える必要があります。
暮らしのさまざまなシーンに活用できる地下室ですが、デメリットがないわけではありません。地下室を検討する前に、注意点についても把握しておきましょう。
地中に埋まっている地下室は、地中と部屋の温度差によって結露やカビが生じやすいデメリットがあります。
特に、窓からの採光や通風ができない全地下タイプの地下室では、湿気がこもりやすいのが大きな問題です。壁と床に断熱材を使用して温度差をなくす工夫をする、換気システムを設置するなど、湿気がこもらないための対策が求められます。
壁や床が地面に覆われる地下室は、土の圧力に耐えるために通常の居住スペースよりも頑丈な構造にしなくてはなりません。そうなると当然、地下室のない住宅と比べて建築コストがかかります。地下室の面積や種類、工事内容にもよりますが、通常の建築費に加えて数百万円~数千万円のコストがかかります。
かかる費用について確認し、本当に地下室が必要かを考えたうえで慎重に検討しましょう。
どんな土地にも地下室を設置できるわけではありません。地下水位の高い地域では設置が難しいことがありますし、地盤に問題がある場合も設計や建築に大きな影響を与えます。
地下室を検討しているなら、設計前の段階から土地の地下水位や地盤の調査を行い、地下室の設置に向いているかを確認してください。
地下室は、限られた土地のなかで十分な居住スペースを確保したい際に検討できる手段のひとつです。趣味やスポーツを楽しむのにも適しているので、設置すればより暮らしが豊かになります。
ただし、隣地との間合いや防水・換気には十分な注意と対策が必要です。地盤の状態によっては、設置に適していないケースもあります。
注文住宅に地下室をつくりたいなら、まずは専門の業者や建築士に相談しましょう。