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水回りは住まいの暮らしやすさを決定づける大切な設備です。いくら高性能の設備でも、導線が悪ければ使い勝手が悪い家になってしまいます。では、注文住宅を建てる際の水回りの間取りはどのように決めればよいのでしょうか。
水回りとは、住宅の中でも水が使われる部分のこと。総称として使用されることが多いことばで、キッチン・浴室・洗面所・トイレの4か所を指します。主に室内における設備が対象となっていて、屋外に設置されているものは水回りとは呼びません。
水回りはお風呂や料理、洗濯などの家事動線に影響を与えるため、どこに何を配置するのかはとても重要です。また、設置する場所によって設置費用が変わります。費用を抑えたい場合は、設置する位置を工夫しましょう。
水回りの位置はどのように決めればよいのでしょうか。ここでは、水回りの間取りを決める際のコツについて紹介します。
水回りは、ひとつにまとめたほうがメリットは大きいです。水回りを一か所に集めることで排水構造が簡単になって費用を抑えられるほか、メンテナンスもやりやすくなります。
また、水回りの家事は同時並行で進めることも多く、水回りを一か所に集めることで家事動線の効率化が期待できるでしょう。もし1階と2階に水回りを分けなければならない場合は、1階と2階の同じ位置に水回りをつくると配管工事が少なくて済みます。
時と場合によって、シャワーの音やトイレの流す音が気になることがあります。排水音をなくすことはできません。生活スタイルや水回りを使用する時間を考え、排水音が気にならない場所に設置するようにしましょう。
寝室から離れた場所に設置することも大切です。日中はあまり気にならないかもしれませんが、トイレが寝室に近いと夜は排水音が気になって眠りを妨げてしまうかもしれません。
トイレが寝室から近ければ、夜にトイレに行きたくなったときには便利です。近くに設置したい場合も、隣ではなく向かい側に設置するなど、少しでもトイレの位置を離すよう工夫しましょう。また、寝室が浴室に近いとシャワーの音などが気になる場合もあります。
トイレや浴室がリビングや玄関に近すぎると、排水音が気になったりトイレの出入りで気まずい思いをしたりする場合があります。トイレの音が聞こえない程度に離しておいた方がよいでしょう。
近年では廊下がない間取りも増えているので、リビングや玄関のすぐ近くにトイレを配置しなければならないケースもあります。その場合は、トイレを玄関やリビングの死角になるところに配置したり、扉を1枚挟んだりなど、可能な限り距離をあけましょう。
水回りは家事動線を考慮した間取りにしましょう。家事動線が上手にいっていないと家事の効率が悪くなり、暮らしにくさを感じてしまいます。例えば洗濯の場合、多くのケースで洗面所に洗濯機を設置します。
その場合、洗面所の近くに干場を作る、ベランダの干場にすぐ直結できるような間取りにすると洗濯物を干しやすいでしょう。また、玄関から洗面所、トイレ、お風呂とすぐに回れるような間取りにすると子どもが汚れた状態で帰ってきても安心です。
水回りの間取りを決める際は、ヒートショックの対策もしておきましょう。ヒートショックとは、暖かい部屋と寒い部屋との温度差による急な血圧変動が原因で、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす健康リスクのことです。
脱衣所とお風呂場やリビングとトイレなど、温度差が大きくなりやすい場所で起こります。高断熱の家を建てたり水回りに暖房を入れたりなどの対策をし、部屋ごとの温度差が小さくしてヒートショックが起こりにくくなる環境にしましょう。
南側に水回りを設置すると、設備の劣化が激しくなる恐れがあります。南側は温度などが変化しやすい方角で、カビや結露、水漏れなどが起こりやすくなるため、南側に水回りを設置することは出来る限りやめておきましょう。
浴室・洗面所・トイレ・キッチンなど、場所別にみる設置する際のポイントについて紹介します。
一般的に、浴室は1階に設置するケースが多いです。理由は、故障したときの被害が大きくなりにくいことや、構造体の補強や防水処理など余分な費用が発生しないことなどがあります。ただし、2階以上に浴室を設置した方がカビは発生しにくいし、2階に洗濯物を干したいときに便利です。
メリット・デメリットを考えた上で設置場所を決めるようにしましょう。また、浴室は湿気がこもりやすいため可能なら窓を付けた方が換気や掃除が楽です。
洗面所は、浴室の隣に作ることが多いです。広さは家族の人数によって決めましょう。朝が混む場合は、洗面ボウルを2つ付けるなど広めに設計すると使いやすいです。
洗面所ではタオルや化粧品、ヘアケア用品など使用するものが多いため、可能ならば収納をたっぷり作りましょう。収納が足りないと、すぐ物があふれてしまいます。収納するアイテムをリストアップし、必要な棚やキャビネットをバランスよく配置するようにしましょう。
トイレは音や匂いなどデリケートな問題がある部分のため、色々と気を使う必要があります。まず、トイレをいくつ配置するか考えましょう。4人家族以上2階建てなどの場合、2つ設置すると便利です。
どれくらいの広さにするかも重要なポイントです。居住空間ではないため多少手狭でも問題ありませんが、くつろぎたいなら広めにスペースを取るのもよいでしょう。ただし、便器に座った状態で子どもでもトイレットペーパーに手が届くかはしっかりチェックしておく必要があります。
キッチンには、対面式のカウンターキッチンや壁に向かって付ける壁面キッチン、フルオープンタイプのアイランドキッチンなどさまざまな種類があります。
カウンターキッチンは料理をしながらリビング全体を見渡せるなどのメリットがありますが、料理中の煙や臭いが広がりやすいなどのデメリットも。また、アイランドキッチンはオシャレで格好良いですが、どうしても収納場所が少なくなりがちです。メリット・デメリットを確認し、ライフスタイルに合ったキッチンを選びましょう。
注文住宅は水回りの間取りの自由度も高いですが、その分失敗もしやすくなります。水回りは、暮らしの中で毎日使い続ける重要な設備です。家族構成やライフスタイルに合わせ、家事導線のよい機能的な水回りを実現するためには、モデルルームの水回りを参考にしたり経験豊富な担当者に相談することも大切です。
水回りの間取り決めも快適な生活への第一歩。建てた後に後悔しないようによく考え、家族と話し合い、納得のいく水回りの間取りを決めるようにしましょう。